ご挨拶

第36回日本思春期学会総会・学術集会を2017年8月26日(土)~27日(日)の2日間にわたり、宮崎のシーガイア コンベンションセンターにおいて開催させて頂きます。

本会は昨年度から法人化され、社会における役割はますます大きくなっています。新しい事業として28年度から性教育認定講師研修がスタートし、本年度からは思春期学研究認定者制度も開始されて、思春期学の研究はますます活発になっていくことが期待されます。

私は助産師として性教育をする立場から思春期の子ども達を見て参りました。助産師は「いのちの誕生」の場面に立ち会います。新しい命の誕生には誰しも深い感動を覚えるものです。新しい「いのち」は家族に希望と喜びを与え、周りを明るくします。そこで学会のメインテーマは「いのちのバトンを繋ぐ~いのちが生みだすもの、変えるもの」と致しました。

特別講演では、宮崎出身の歌人である伊藤 一彦先生に「いのちをみつめる~人のいのちのはじまり~」をお話頂き、日本家族計画協会の北村邦夫理事長に「若者たちの性に何が起こっているか~セックス嫌いな若者たち~」のご講演を、京都大学のレジリエンス実践ユニット長の藤井聡先生に「折れない心を育てる~『レジリエンス』の視点から~」のご講演を頂きます。そして、岩崎宏美さんをお迎えして「思春期と思秋期 歌とトーク」をお願いしています。岩崎さんの歌声は私たちの思春期時代を懐かしく思い起こさせてくれるものと思います。

教育講演では、原利夫先生の思春期からの不妊予防などその道の第一人者である先生方に様々なテーマで解説して頂く予定です。

シンポジウムは3本、ワークショップを2本、参加型のプログラムとしてラウンドテーブル6演題を予定しています。多くの皆様との意見交換ができ、夫々の研究を更に発展させていけるように情報交換ができる時間も多く取り入れ、実りの多い学術集会になるように実行委員一同誠意努力しています。

宮崎の地で、「あなたの中に何かが生まれ、あなたのまわりの何かが変わる」そんな学会になることを心から祈念しております。

平成29年4月吉日

第36回日本思春期学会総会・学術集会 
会長  齋藤 益子 
(宮崎県立看護大学教授、東邦大学名誉教授)