会長挨拶

第48回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会 会長 田尻久雄

この度、第48回日本成人病(生活習慣病)学会学術集会を2014年1月11日(土)~12日(日)の2日間、都市センターホテルにおきまして開催させていただくこととなりました。

成人病とは、主としてがんなどの悪性腫瘍、心臓病、脳卒中など現在日本人の三大死因として挙げられている疾病と深く関わりがあり、40~60歳位の働き盛りに多い疾患とされております。そして、現代の医学では、長年の生活習慣と深く関係していると言われています。特に、近年わが国は、少子高齢化がますます進み社会情勢もめまぐるしく変化しており、高齢化に伴う医療、保健、福祉のあり方には諸問題が山積しております。

本学会ではメインテーマを「高齢化社会における生活習慣病の予防と治療-生活習慣と食生活の改革」としており、高齢化社会を取り巻く医療、特に消化器内科、神経内科、循環器内科、糖尿病内科、腎臓高血圧内科、脳神経外科など幅広い分野にたずさわる専門科が一同に会して討論していく予定です。

特別講演では国立がん研究センター中央病院 病院長 荒井保明先生による「高齢化社会とがん医療」についてのご講演、教育講演では龍口知子先生による「タニタ食堂に学ぶヘルシーライフ」についてご講義いただく企画などを予定しております。その他、Meet the Expert、教育講演、プレナリーレクチャー、シンポジウムと併せ、数多くの一般演題の発表を予定しており、生活習慣病における最新の知識や技術に関する情報が得られると同時に、実践的な医療を行っていくうえで今日の生活習慣病の予防と治療、さらに生活習慣と食生活の改革に不可欠な内容になるものと考えております。

最後になりますが、多くの皆様のご参加を心からお待ちすると同時に、本学術集会が成人病(生活習慣病)医療の発展の一助になることを願っております。