ご挨拶
第49回歯科基礎医学会総会・学術大会

会頭 脇田 稔
     (北海道大学大学院歯学研究科口腔健康科学講座硬組織発生生物学)

皆様明けましておめでとうございます。第49回歯科基礎医学会学術大会を、私共北海道大学歯学研究科・歯学部でお世話させていただくことになりました。昭和54年(1979年)以来、28年ぶりの本学での開催となり、関係者一同この上ない喜びであります。

今回は、“歯科基礎医学におけるフロンティアスピリット--口腔から全身へ、そして口腔へ--”というテーマの下、準備を進めております。

北海道で開催と言うことで、前回に倣い8月30日-31日に会期を設定いたしました。夏休みの最後の週ですが、北海道は残暑もなく、天候に恵まれたさわやかな季節です。是非、ご家族共々北海道旅行をかねてご参加ください。


年々進歩する歯科基礎医学には目を見張るものがあります。これらの発展しつつある各領域の情報交換の重要性は言うまでもありません。情報化社会といわれますが、同時に研究の細分化が進み、ともすれば自身の周辺の情報にのみ目が行きがちで、基礎医学の中での自らの位置づけが曖昧になるという欠点も見えております。本会の学術大会は、歯科における唯一の基礎歯科医学の総合学会として、各部門における研究の動向を見渡すことができる良い機会でもありますし、また多様な研究分野の間の情報交換の場として、その存在意義が増しているものと思います。

このような点から、私共は、できるだけ沢山の方々に口頭発表の機会を作りたいと考えております。講演会場の関係で、一般講演に加えて、今回新たに、ポスターワークショップという企画を予定しております。詳細は別に述べますが、ポスター発表の中からテーマ別に演題を選んで発表者の方に口頭で概略をご説明と討論を頂くという、ミニシンポジウムのような形式の企画です。

そのほか、特別講演には、ジュネーブ大学生化学のジャン・グリュンバーグ教授に、「メンブラン トラフィック」をテーマにお願いしております。

そのほかに、シンポジウム4件を企画しております。その中の一つは、日本学術会議歯科専門委員会の企画で、現在準備を進めております。

前日のサテライトシンポジウムも多くの開催希望が寄せられております。また、例年通り、優秀ポスター賞の選考を行うほか、学部学生の発表の場も設ける予定です。


例年の本会開催より、日程が数週間繰り上がりました。このため、演題登録、学会参加登録等の日程も会期変更にあわせて繰り上がっております。

会員の皆様には、ご迷惑をおかけすることもあろうかとは存じますが、この点よろしくご了解の上、ご準備をお願い申し上げます。


涼しい北海道で熱い討論が行われますことを心から期待いたします。

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