会長挨拶

2023年11月12日(日)、日本医科大学、橘桜会館にて、第3回日本神経消化器病学会セミナーを開催させていただきます。このような機会をいただき大変光栄に存じます。
日常の診療でも機能性消化管疾患(GERD、FD、IBS、慢性便秘症)の患者数は多数おりますが、病態はまだまだ未解決な部分が多い疾患です。本邦ではこの領域の研究者は少なく、多くの若手の先生方に興味を持っていただき、新たな研究を始めようということで、本セミナーのテーマは「GERD・FGIDの研究を始めよう」と致しました。 
また、本会では、この領域の基本および新たな知見を紹介し、これから研究を始めようとする若手医師だけではなく、ベテランの先生方にも興味を持っていただけるような有益な情報を提供し、明日からの臨床、研究にお役立ていただければと思います。
私自身、GERDの研究を一貫し続けて参りましたが「病態研究」は楽しいの一言です。私の場合、GERDの運動機能から始まり、胃酸逆流の病態、抵抗性GERDの病態、そして病態に基づく治療法についての検討を行って参りました。現在はGERDと唾液分泌について研究を行っておりますが、こちらも病態から考え唾液分泌の重要性を思いつき始めた研究です。
多くの先生方にとって、本セミナーが有意義な会になることを希望いたします。

第3回日本神経消化器病学会セミナー
会長 岩切勝彦
日本医科大学 消化器内科学 主任教授

© Japanese Society of Neurogastroenterology and Motility. All Rights Reserved.

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