第2回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 | シンポジウム

企画名 【シンポジウム11】プライマリ・ケアに必要な断酒・節酒指導と地域連携 ー あなたはお酒と自殺の関係を知っていますか? ー
(プライマリ・ケア認定薬剤師指定講座 1単位)
日時 7月3日(日) 10:35〜12:00
会場 ホールB  2階 リージェントホール
開催の目的 このシンポジウムでは、アルコールを予防し、アルコール問題をかかえている本人と家族を回復に導くためにプライマリ・ケアの場面でどのように対応したらよいかという実際を学ぶとともに、アルコール問題を背景にした中高年男性の自殺を予防するために地域で保健、医療、福祉、自助グループ等の連携のあり方を考える。
対象 すべてのプライマリ・ケア従事者
司会 竹島 正 (国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所)
シンポジスト 松本 俊彦 ((独)国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所/自殺予防総合対策センター 副センター長)
宮崎 仁 (宮崎医院)
立木 鐵太郎 (全日本断酒連盟)
企画概要 自殺の過半数は中高年男性が占めているが、自殺予防総合対策センターにおける調査等からは、アルコール、うつ、自殺の間には密接なつながりがあることが明らかになっている。また、断酒会員を対象にした調査からは、アルコールの問題と自殺関連行動には強い関連があることが明らかになっている。アルコール依存症が、自殺と密接に関連する重要な精神疾患のひとつであるにもかかわらず、自殺とアルコール問題との関連性は十分認知されていないのが実情である。このため、自殺予防の重要な対象が支援の手から漏れてしまう状況が続いている。アルコール問題は、本人の心身の健康だけでなく、配偶者への暴力、子供への虐待等を介して家族にも深刻な影響を及ぼしている。 このシンポジウムでは、WHOにおけるアルコール問題のとらえ方を踏まえて、現場で働くプライマリ・ケア従事者のためのアルコール問題の発見と実際的な指導方法、断酒会会員による酒害相談活動の実際とプライマリ・ケアに期待することを報告し、本人・家族を支援するための地域連携を考え、地域でのアルコール問題対策、ひいては自殺予防につなげていく契機とする。
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