第2回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 | メインシンポジウム

企画名 メインシンポジウム2】患者中心の医療〜過去・現在・未来〜
(プライマリ・ケア認定薬剤師指定講座 1単位)
日時 7月2日(土) 13:45〜15:45
会場 ホールB  2階 リージェントホール
開催の目的 1.プライマリ・ケアのこれからのあり方を論ずるとき、一人一人の患者の持つ様々な思いを十分に診療に取り入れて個別性の強いケアを提供する<患者中心の医療>の実践は重要なテーマとなるだろう。
2.このシンポでは、<患者中心の医療>という概念がたどってきた経緯を振り返りつつ、日本や世界での現在のトレンドを踏まえ、これからの日本のプライマリ・ケア発展に必要なことを論じ、参加者と共有することを目指す
対象 医師・歯科医師・看護師・薬剤師・理学/作業療法士、介護福祉士など幅広い職種
司会 草場 鉄周(北海道家庭医療学センター)
司会・シンポジスト 西村 真紀 (あさお診療所)
シンポジスト 山口 育子 (NPO法人 ささえあい医療人権センターCOML)
松繁 卓哉 (国立保健医療科学院)
Thomas Freeman (カナダ・ウェスタンオンタリオ大学 教授)
石垣 靖子 (北海道医療大学大学院看護福祉学研究科看護管理学)
企画概要 マスメディアに頻繁に登場する「患者中心の」というフレーズだが、得てして「顧客中心の」であったり「患者目線で」という意味であったり、どちらかというとサービス業としての医療という側面を強調するキーワードになっている印象が強い。その一方で、一人一人の患者の持つ様々な思いを十分に診療に取り入れて個別性の強いケアを提供するという意味での「患者中心の医療」は、住民の生活に最も身近なプライマリ・ケアの現場では必須であり、その質が常に問われている。
 このシンポジウムでは、まず「患者中心の医療」が医療提供スキームとして開発されてきた経緯とその内容をカナダの実践を通じて共有し、医療者の立場、患者の立場の双方からこの言葉に抱いてきた経緯を確認する。そして、社会学的な立場から「患者中心の医療」が持つ意味合いを検討し、それがもたらした功罪と現在の医療状況で果たす役割を検討していく。そして、最後に今後の日本の医療でどのような観点から「患者中心の医療」へ関係者が取り組んでいくべきなのかをフロアも交えて議論し、明日の診療に役立つ視点を提供する。
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