第2回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 | 教育講演

企画名 教育講演9】米国におけるプライマリケアとナースプラクティショナー:医療の質と効率について
日時 7月3日(日) 13:00〜15:00
会場 第3会場  2階 クリスタルルームA
開催の目的 わが国では2008年よりナースプラクティショナー(NP)教育が開始され、今年3月に2つの教育機関より修了生が誕生した。今後、地域におけるプライマリ・ケア提供が期待されている。演者自身は米国でNPとして約7年弱勤務した経験を持つ。米国におけるNPが提供するプライマリ・ケアにおける医療の質、そして効率について実際のアウトカム研究と自身の経験を重ねながら、わが国におけるNPの役割について検討したい。
対象 全職種
司会 小嶋 一(医療法人渓仁会手稲家庭医療クリニック)
講師 塚本 容子(北海道医療大学大学院看護福祉学研究科看護学専攻)
企画概要 米国では1960年代にmedicare (高齢者・障害者のための保険)が導入されてから、急にプライマリ・ケアに対する需要が高まった。その一方多くの医師は専門医を目指し、地域でのプライマリ・ケア提供者がとても数少なくなり、地域住民のニーズに十分答えるのが難しい状況となった。そのような状況の中でNPという新しい職種が生まれ、医師と協働してプライマリ・ケアを支えていくようになった。医師だけでなく看護師の資格を持つNPがプライマリ・ケアに携わることで医療提供者の層が厚くなり、患者に対してより充実したサービス提供が可能となった。と同時に、NPの活動が本当に医療の質低下に繋がってないかどうか多くの調査が行われたことにより、プライマリ・ケアにおける医療の質を考える上での問題提起となった。
本講演ではNPが提供する医療のアウトカム研究に焦点を当てながら、プライマリ・ケアにおけるQuality assuarance(質保証)とは何か、またCost Effective(費用対効果)の高いケアについてを中心に話していく。
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