第2回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会 | 教育講演

企画名 教育講演2】へき地における初期救急医療を考える
日時 7月2日(土) 9:00〜11:00
会場 第3会場  2階 クリスタルルームA
開催の目的 僻地ではマンパワー不足や医療者の疲弊により、救急受入れを縮小・中止せざるを得ないケースがでてきています。僻地は高齢化・医師不足などの問題があり、救急医療体制の維持には医療者、住民、行政の協力による工夫が必要です。このシンポジウムでは、地域での救急医療問題への取り組みを紹介し、参加された方が、それぞれの地域で救急医療を維持するために、様々なアプローチをするきっかけ作りとなることを望んでいます。
対象 僻地の診療所、基幹病院に勤務する医師など、地域の救急医療に興味のある方々
司会・シンポジスト 兼古 稔(上富良野町立病院外科)
矢崎 弘志(倶知安厚生病院 総合診療科)
シンポジスト 脇 紀美夫(羅臼町)
横内 寿治(紋別の地域医療を守り育てる会)
企画概要 北海道の僻地で救急医療に関わる医師、住民、行政、それぞれの立場から、地域の現状や問題点、それらへの取り組みを紹介します。医療側からは、上富良野町立病院副院長兼古稔氏より、過去8年間の同院における院外心肺停止の分析結果を報告します。同院の院外心肺停止症例の社会復帰率が、なぜ都市部の救命センター並みに高いのか、その理由を病院と住民・消防との協力などの取り組みから紹介します。また、羊蹄山麓地域の一次~二次救急を担う倶知安厚生病院は、医局からの医師派遣の中止により、内科系常勤医不足となり、救急体制の縮小を余儀なくされました。同院勤務医である矢崎弘志氏が山麓地域の救急医療の現状と課題について報告します。横内寿治氏は紋別の地域医療を育て守る会の活動を通し、市民への啓蒙を図ってきました。同氏より紋別における救急医療崩壊と再生の経験を報告します。羅臼町立病院は、看護師の退職などにより無床診療所へ転換、救急受入れ停止を経て、4月より、釧路市孝仁会記念病院との合意のもと公設民営化による運営となり、救急体制が復活しました。羅臼町町長脇紀美夫氏より、医療再生を図る取り組みについて報告します。
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